産後に起きる体の変化
出産したことのない女性なら、子供を産むとすぐに体は出産前に戻ると考えていないでしょうか?
子育ても大変ですが、それ以上に出産する女性の体にも変化が訪れますので、その準備と対策をしておかないと大変なことになります。
出産後は、産後の傷の痛み、痔、関節痛、腱鞘炎、抜け毛、性交痛、妊娠線などが起こります。
これらの対策をするべきです。
産後の体の変化と対策
・産後の傷の痛み
赤ん坊がスムーズに出てくるようにするために、出口を切開する場合があります。
これを会陰切開と言い、切開しなくても出産すると出口は傷つきます。
座ることもまともに出来ないので、クッションは必須です。
傷口が痛むのは座ったりすると皮膚が引っ張られるためです。
傷口は糸で縫いますので、座ったりして皮膚を伸ばすと痛みます。
これを解決するには、お尻周辺を固定しておけば良く、骨盤ベルトやトコちゃんベルトと呼ばれるものを私用すれば、お尻が座っても固定され皮膚が伸びずに楽です。
産後すぐに装着しても構いません。
・痔
出産前からは赤ん坊が下半身に重みとして負担をかけるので、血瘤が出来るタイプの痔になる場合が多いです。
この対策は簡単であり、腫れた部分を内側に押し込めば痛みは引きます。
骨盤ベルトをすることでも痛みは和らぎます。
・関節痛
歩くのも動くのも辛いほどの痛みの関節痛になります。
このときに無理に動くと余計に症状は酷くなりますので、安静にすることが大事です。
下半身や関節に負担のかかる行為は他の人に任せましょう。
・腱鞘炎
赤ん坊を授乳のために抱っこすることを何度も行うので、自然と腱鞘炎になります。
普通に抱っこすれば赤ん坊を持ち上げたまま、何十分も授乳しなければならず、相当大変です。
対策として授乳クッションを私用して、クッションに赤ん坊の重みも支えてもらうようにすると、授乳が楽になり腱鞘炎も起こりにくくなります。
・抜け毛
産後数ヶ月目からは抜け毛が激しくなります。
お風呂にはいるとその抜け毛の多さに驚くでしょう。
これは出産すると誰にでも起こることであり、対策はないので、自然に任せましょう。
・性交痛
出産することによって出口は傷ついていますので、出産後すぐの性交はとても痛みます。
通常の方なら性交は痛くて出来ないでしょう。
痛みがなくなるまで待つか、徐々に慣らしていくしかないので、対策らしい対策は特にないです。
・妊娠線
妊娠すると妊娠線が出来る方もいます。
これは赤ん坊がお腹の皮膚を引っ張るために引き起こる現象であり、乾燥肌の人ほど出来やすいです。
乾燥しないようにオイルやローションなどをこまめに塗っておくと良いです。
茶色い線の正中線も出来る方もいますが、これは自然に消えるまで待つしかないです。