産後の美容院

いつから行ってもいいのか?

産後はいつから美容院に行ってもいいのかという明確な基準はなく、体の様子と相談して行くこととなります。
目安としては切開の傷が治り、長時間椅子に座っても大丈夫な頃、授乳の間隔が3時間以上となった頃です。
体の事を考えると、病院で異常なしと診断される1ヶ月後ぐらいからが目安でしょう。
長時間座っても大丈夫である、体に苦痛が訪れない、その頃になると美容院に行っても問題ありません。

以下のような事に注意すべきです。

・長時間の施術を避ける
産後は骨盤が歪んでおり、腰痛などの痛みもありますので、長時間同じ姿勢で座るのは体に負担をかけます。
育児中はおっぱいが張ることもあるので、それを我慢すると乳腺炎になる恐れもあります。
子供を連れて美容室に行く方もいますが、もしもカットの途中で辛くなったら中座出来るように、予め予約段階で産後すぐだということを伝えておきましょう。
体に負担をかけないためにも、カットとカラーリングを分けるなど、こまめに施術してもらうのも良い方法です。

・赤ん坊を預ける
美容室に赤ん坊を連れて行けるなら良いですが、そうでなければ施術中は誰かに預かってもらうこととなります。
家族など身近な人がいなければ、行政サービスなどを利用すると良いでしょう。
最近は有料ではありますが託児所ありの美容室も増えているので、そのような所を利用するのが便利かもしれません。

パーマやカラーリング

出産後は成長ホルモンのバランスが崩れるために、皮膚が荒れることがあります。
パーマやカラーリングをすると、頭皮がかぶれる、抜け毛が酷くなるなどの症状が出ることがあります。
肌が荒れていたりする時はパーマやカラーリングは止めた方がいいでしょう。
髪の毛にはパーマなどの行うときの薬剤は浸透しにくいので、うまくパーマが出来なかったり、染めても綺麗にならなかったりします。

頭皮に付いた薬剤は僅かですが皮膚から浸透して母乳に混ざることもあります。
赤ん坊に影響のあるほどの量ではありませんが、他のアレルギーなどと合併することはあります。
心配な方は暫くはパーマは控えた方がいいです。
化学薬品を使用したパーマやカラーリング剤が心配な方は、最近では天然染料や敏感肌用の薬剤を使用する美容院もあります。
そのような場所を調べて行くのも良いでしょう。

出産するとどうしても自分の時間はなくなり、オシャレに気を使う時間も少なくなります。
無理をしてオシャレを我慢すると、それはそれでストレスにもなりますので、余裕ができれば美容室に行っても良いでしょう。
プライベートな時間を過ごすことは、一時的ですが育児からも解放されて、気分転換にもなり、お母さんの心にも良い影響を与えます。