体へのダメージは大きい
出産をする場合は、陣痛の痛みなどもありますが、それ以上に辛いのが出産直後の体へのダメージです。
出産をスムーズに進めるために、赤ちゃんの出口部分をハサミで切ることもあり、これを会陰切開といいます。
切らなくても、出産するとほとんどの人が出口部分には傷は出来ます。
そのために傷口を縫合することとなります。
傷口が治るまではとても大変です。
座るのもままならないですから、クッションが必須であり、それを敷いて座ることとなり、トイレに行くのも大変です。
縫合した部分はある程度時間が経つと抜糸することなり、その後は少しは痛みは和らぎます。
ただし検診で良好と言われても、痛みはもちろん違和感は当分の間続きます。
その他の体への痛み
・関節の痛み
ホルモンバランスが変化するためか、体中の関節への痛みが発生します。
それは産後の数ヶ月間は続き、生理が再開されるとホルモンバランスも正常に戻りますので、痛みが消えます。
・腰と膝の痛み
関節の痛みと同時に、出産で骨盤がゆがむために腰の痛みも発生します。
しかし痛くても最低限授乳はしないとならず、子供を抱っこする必要もあります。
骨盤ベルトやガードルはした方がいいでしょう。
授乳のための抱っこもそうですが、日常のティッシュを取ったりする動きだけでも辛いです。
出来るだけ家族や周りの人達に協力してもらいながら、痛みが無くなるまでは子育てをするべきです。
・手首の痛み
手首の痛みは多くの出産後の女性が経験する痛みです。
これは赤ん坊を何度も抱くこととなりますので、その動作によって自然と手首が痛みます。
辛いと感じたなら湿布を巻いて休むなどのことをすると良いでしょう。
また重い物を持ち上げるなどのことはせずに、他の誰かにしてもらった方が良いです。
・抜け毛
産後の抜け毛は酷く、酷いと聞いている人もいるかもしれませんが、想像以上に毛が抜けます。
半年程度経っても抜け毛はありますので、その量に驚くことでしょう。
・手のリウマチ
手がバネのようになり動かせなくなる症状も出てきます。
子育てによる赤ん坊を抱っこしたりオムツを変えたりすることでの、手首などの使いすぎによるものやホルモンの関係など、それらによって手がむくんで痛みます。
特に朝起きると症状は酷いです。
寒い時期に症状が悪化する人は、温めると少し落ち着きます。
・寝不足
子育ては寝不足との戦いにもなります。
新生児は3時間ごとの授乳が必要であり、その時期を過ぎると夜泣きをするようになります。
母親も大変ですが、寝不足は父親も辛い思いをするでしょう。
寝不足からくる頭痛も起きるようになりますので、辛い場合は家族などに手伝ってもらい、昼間に仮眠するなどをしましょう。
寝不足なら昼間少しの時間だけでも眠るとだいぶ違います。