甘えと甘やかしの違い

甘えと甘やかしは大きく違う

甘えとは、自分自身の気持ちに関する欲求を指します。
「抱っこしてほしい」「話を聞いてほしい」といった感情であって、誰もがこんな気持ちになることがあります。

甘えさせることは、その欲求に対して応えてあげることを指します。
スキンシップをしたり話を聞くといった応え方ですが、「甘やかす」と「甘えさせる」は大きな違いがあります。

「甘やかす」は、モノやお金に関する欲求に応えてあげることを指します。
おもちゃを買ってあげるといったことが甘やかすことになりますが、子どもの欲求に対してモノやお金で解決をするのが特徴として挙げられます。

時には甘えも大切

お金やおもちゃをあげる甘やかしとは違って、「甘えさせる」ことは子どもの気持ちに寄り添うと言っていいでしょう。
子どもの甘えは親の愛情を求める行為であり、スキンシップを求めている時に起こる行動と言えます。

しかし度が過ぎると、自分だけを見てもらうためにわがままを言ってしまうこともあります。
過度な甘えはよくありませんが、時には甘えることも大事だと言えます。

子どもの甘えに対して親が応えてあげれば、子どもは安心することでしょう。
しかし甘えに対して何の反応を示さないと、愛されていないのではないかなど不安を抱いてしまいます。
愛されていることを常に実感できれば、徐々に子どもは自立心を持つようになるのです。

甘やかしすぎるのは避けるべき

子どもが自立するためには、いろんな経験を生活の中ですることが大事です。
経験する機会を失わせてしまうのが、過度な親の甘やかしです。

「靴を履く」「手を洗う」など日常的な行動に関して、親がやってあげると子どもが行動する必要はなくなってしまいます。
自分で何でも積極的に取り組む姿勢が失われてしまい、いつでもママにやってもらおうと思ってしまいます。

またおもちゃやお菓子などを与えすぎてしまうと、お願いすればいつでも要求に応えてくれると思うようになり、さらに要求度の度合いが大きくなってしまいます。
甘やかしすぎると自立心が育まれないので、甘やかしすぎないように気をつけながら子どもに接することが大事です。

甘えは成長によってなくなっていく

小さい頃には子どもはよく親に甘えますが、年月の経過と共にそれもなくなっていくものです。
徐々に自分でできることが増えていけば、親を頼らなくなっていきます。

そうなると甘える機会も減っていくので、子どもの甘えに不安を抱いてしまう心配は無用です。
甘えは小さな頃によく見られる行動だと思い、親子のスキンシップだと思うといいでしょう。

ただ甘やかすことに関しては、慎重になる必要があります。
何でも人に頼ってしまうようになるので、自分で行動したり我慢するといった言動を覚えさせていくことが大切です。