子どもの前で夫婦喧嘩はやめましょう

自分を責めるようになってしまう

子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまうことは、長い人生の中でもあり得ることです。
しかし何度も喧嘩をしてしまうと、子どもの心に悪い影響を与えてしまうので注意が必要です。

幼児期の子どもの場合、幼稚園や保育園で周囲の子どもが怒られていると、自分が怒られているような気持ちになることがあります。
また親同士が喧嘩をしているのを見て、自分のせいだと思い込んでしまう可能性もあります。

常に自分を責めてしまうようになり、自分に対して自信を持てなくなってしまうのです。
常に人の顔色を伺いながら行動するようになるので、子どもの前で夫婦喧嘩をすることはできるだけ避けなければなりません。

脳の機能を低下させてしまう恐れもある

夫婦喧嘩を子どもが見ると、精神的に不安定になってしまうだけではなく、脳にも悪い影響を与えてしまいます。
日常的に両親の喧嘩に接していると、脳の視覚野の一部位が委縮してしまうのです。

委縮を引き起こすと、記憶や学習に関する能力が低下してしまうと言われています。
学習面での影響があるので、できるだけ子どもの前で喧嘩をするのは避けたほうがいいでしょう。

また視覚野の一部だけではなく、海馬の部分などにも変化を与えてしまいます。
それによって不安を抱きやすくなり、ちょっと不快なことがあると怒りっぽくなってしまいます。
夫婦喧嘩は心の乱れにもつながり、精神状態が常に不安定になってしまいます。

将来に対する不安を抱きがちになる

夫婦喧嘩を頻繁に見てしまった子どもは、心に深い傷を負ってしまいます。
常に孤独を感じ、現在だけではなく将来に対しても強い不安を抱いてしまうようになります。

学校に対して価値を見出せなくなり、次第に不登校になってしまうケースがあります。
勉強することを放棄し、犯罪に走ってしまうこともあり得るのです。

不登校になったり犯罪に走りやすくなるという可能性の他に、平気で悪口を言うようになる傾向が見られます。
言葉遣いが悪くなってしまうので、周囲の人たちに誤解を与えてしまいます。
子供の将来を考えると、夫婦喧嘩を子どもの前で見せないようにすることが大切です。

子供へのフォローを必ず行うことが大事

もしも子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまった場合には、必ず子どもに対してフォローをすることを忘れないようにしましょう。
なぜ喧嘩になってしまったのか、その原因をわかりやすく伝えてあげることが大切です。

この時に、配偶者や子どものせいにしないようにしてください。
他人のせいにせず、冷静に喧嘩の原因を伝えるようにしなければなりません。

また仲直りをしたことを、言葉や態度で見せてあげることも大切です。
仲直りしたことが分かれば、子どもの心も落ち着くことでしょう。