魚を食べるメリット&注意点

妊娠中に魚を食べるメリット

妊娠中は、食べるものに関してかなり注意しなければいけません。
一方で、赤ちゃんに栄養を送るためにもしっかり食べて栄養をとらなければいけないので、気を使うことがいっぱいです。
特に魚は栄養豊富でとりたい食材ではあるけれど、妊娠中に食べても大丈夫なのかと不安を抱える方もおられるでしょう。
妊娠中に魚を上手に摂り入れるためにも、注意点やポイントを確認しておきましょう。

魚には、妊娠中に摂取したい栄養素がたくさん含まれています。
厚生労働省が公開している「日本人の食事摂取基準」のデータでは、1日あたりのタンパク質を妊娠中期に10g、後期は25gを推奨しています。
さらに、ビタミンDに関しては妊娠していない人で5.5マイクログラムなのに対し、妊娠中は7.0マイクログラムと多く摂るようにとなっています。

ほかにも、ビタミンB12が妊娠中はプラス0.4マイクログラムで、マグネシウムもプラス40mgです。
DHA、EPAに関しても同様で、いずれも妊娠中は妊娠前より多く摂るよう推奨されているのです。
これらはすべて魚に豊富に含まれる栄養素となるため、妊娠中に食べることは妊婦さんと赤ちゃんにとって良いことだということがわかります。

妊娠中に魚を食べるときの注意点

魚に豊富な栄養素が含まれていることがわかっても、だからといってなんでも食べていいわけではありません。
特にお寿司や刺し身などの生魚に関しては、さまざまなリスクが潜んでいますので、十分に注意しましょう。

生魚には細菌や寄生虫のリスクに注意が必要です。
細菌で代表的なのは「リステリア」で、河川や動物の腸などに潜んでいます。
リステリアに妊婦さんが感染してしまうと、胎児や胎盤にまで感染し、悪影響を与えることがあります。

寄生虫では「アニサキス」が有名ですが、アジやサケなどの魚介類に寄生する生き物です。
妊婦さんがアニサキス症にかかると、腹痛や嘔吐を引き起こし、脱水症状や胃や腸に入った虫により体調が悪くなる恐れがあります。

魚を食べるときには保存状態に注意

魚が妊婦さんに良いとわかっても、保存状態が悪いものを食べれば食中毒を引き起こす可能性があります。
特に夏場の生モノは傷みやすいので、妊娠中は十分に注意しましょう。
消費期限のチェックは当たり前、購入後は氷で冷やしながら速やかに帰宅し、すぐに冷蔵庫にインします。
生魚を切った包丁、まな板はすぐに綺麗にあらって、その後熱湯消毒をしておくと安心です。

なお、妊娠中はホルモンの影響で胃腸の働きが低下したり、下痢や便秘にもなりやすく、後期になると逆流性食道炎も引き起こすことが多いです。
妊娠中は今までのように食べられなくなることもありますので、魚のリスクはもちろんですが、消化機能が低下していることも留意しておきましょう。

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です