食育の重要性
子供に教えるべきことはたくさんありますが、「食育」をすることもとても大切です。
食育とは、「食に関する正しい知識を教えること」を指します。子供は何も教えないと食べ物を粗末に扱ってしまったり、お菓子やジュースなど、栄養の少ない食品ばかりを口にしてしまったりします。そのため食育で正しい知識を教えることで、子供がしっかりと健康的に栄養をとることができます。
食育の機会は減りつつある
食育は現在、教育現場ではあまり行われていません。家庭科の授業で多少触れる程度でしょう。
実際の生活に役立つ知識を教えてもらえる機会は少なく、多くの子供が知識不十分のまま生活しているのが実情です。食育は今後、ますます大切になることが予想されています。ここでは食育について紹介します。ぜひ参考にして、自分自身や子供の今後に役立てましょう。
食育ではどのようなことを学ぶのか
食育では食に関するさまざまなことを学びますが、以下の点に重きを置くことがとくに重要となります。
◇食べ物を粗末にしないこと
まずひとつ目は、「食べ物を粗末にしない」ということです。日本にはたくさんの食材が売られており、人によっては「食料はどこにでもたくさんある」と考えてしまうことがあります。
しかし世界の国々を見ると、まだ食料が十分に足りていない国はたくさんあります。そのため食料を大切にすることは、とても大切な意識なのです。食育では子供にこうした状況を伝えたり、食べ物の大切さを教えたりすることで、毎日の食事をきちんと摂るようにしつけることができます。子供は嫌いな食べ物を残してしまいがちですが、こうしたものも粗末に扱わず食べるようにすることで、好き嫌いの克服にも役立ちます。
◇選食力を養うこと
食育で学ぶ次のこととして、「選食力を養う」という点が挙げられます。選食力とは、「食事のメニューを選ぶ力」です。
最近はさまざまな食料品があり、その中にはスナック菓子やインスタントラーメン、ファーストフードなど、栄養価の偏った食べ物たくさんあります。また、こうしたものを食べ続けていると、健康に大きな被害が起きることもあります。
食育を子供に行おう
とくに子供は菓子やジャンクフードが好きで、これらの食品を食べる量をゼロにするのは難しいかもしれません。
なるべく栄養のあるものを食べるべき、ということを繰り返し教えることで、子供が自分自身で食事を考えるようになります。そして選食力が身についてくると、子供が栄養バランスの良い食事を自ら選ぶようになります。このようなことは日頃の習慣がとても大切であり、親がしっかりと伝える必要があるのです。
最後に食育で教えることとして、「食べることの楽しさ」も挙げられます。食事や素晴らしさを伝えることも、食育の大切な点なのです。このように食育では、食事に関するさまざまな内容を教えることになります。ぜひ子供にも、教えてあげましょう。
徐々に見直される食育の重要性
近年は、大学生や専門学校生が住まう学生会館や学生寮においても、食事付きの物件が人気を集めています。栄養バランスの取れた食事が提供は、健康的な学生生活をおくるうえで必須とも言えるでしょう。
また、教育現場においても校内に管理栄養士が常駐し、栄養バランスの取れた給食の調理や指導にあたることも少なくありません。集中力の低下や肥満のような、食事に伴う子供の健康被害の増加に伴い、食育の重要性が改めて見直されている証拠とも言えます。
これらの動きは国内のみならず、肥満が社会問題にまで発展している米国においても顕著です。