妊娠検査薬を正しく使おう

妊娠検査薬のしくみとは?

妊娠したかもしれないと思ったとき、多くの女性が利用するのが市販の「妊娠検査薬」です。
妊娠検査薬はスティックタイプをしているものが大半で、尿を所定の場所につけることで色の変化を見て診断します。

ドラッグストアやインターネット通販で簡単に購入をすることができる商品ですが、意外に市販品はメーカーの数が多く何を基準に選べばよいかわかりません。

基本的にはどのメーカーのものも性能はそれほど違いはないのですが、使用する頻度が高い人はやはり経済的な負担が気になるところなので安価で使いやすいものをこだわって探すのがよいでしょう。

人気商品としてはロート製薬の「ドゥーテスト」や、オムロンヘルスケアの「クリアブルー」、不二ラテックスの「ウー+マンチェック」などといったものが挙げられます。

製品の中には1回用の使い切りタイプと、2本入りのものとがありますのでそうしたところも選ぶ時の参考にしてみるとよいでしょう。

使用するときに最も重要なのが「使用期限」です。
使用期限を過ぎてしまった妊娠検査薬は尿をつけても正しく反応をしないことも多く、妊娠しているのに陰性の結果が出てしまい産科にかかるのが遅くなってしまうこともあります。

また、尿をスティックにかけるというタイプの場合なかなか所定の場所に正しくあてるのが難しかったりします。
ですので使いやすさを重視するなら尿をあらかじめ採取してそこに浸す方法がとれるものを選ぶとよいでしょう。

オムロンヘルスケアの「クリアブルー」などは、直接かける方法と、採尿してから浸す方法のどちらも選べるようになっていて便利です。

いずれにしてもそれぞれのメーカーの使用説明書をじっくりと読み、間違いがないように使用するということが一番大切です。

妊娠することで分泌されるhCG

なぜ尿を検査することで妊娠を検査できるかというと、それは妊娠をすることで「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌されるようになるからです。

市販品であってもその精度はかなり高く、正しく使用をすればほぼ確実に妊娠を判定することができます。
しかしあまりにも早くに検査しても十分に蒸発線が出ず、正しく診断ができないということがよくあります。

妊娠検査薬でしっかり診断するには、まずきちんと十分な量の尿をつけるようにするとともに、判定に必要な1~5分の時間じっくり待つようにすることが大切です。

hCGが分泌されるのは受精卵が着床してからのことなので、妊娠してから2~3ヶ月が最も強く反応が出ます。
尿にhCGが含まれるようになるのは着床後3~4日くらいなので、目安としては生理開始予定日の1週間後くらいが確実です。