噛む力を育てるには

年齢に合った固さの食べ物を与える

年齢に関係なく、誰でも食べる時にはよく噛むことが大事だと言われています。
小さいお子さんについても同様で、よく噛む習慣を身につけさせることは様々な点で重要です。

しっかりと噛むことで食べ物が小さくなり、胃への負担が軽減されます。
健康という点でも好ましく、時間をかけてしっかり噛む習慣を身に着けるために、親としては指導することが重要だと言えます。

ただやみくもに固いものばかりを与えると、反対に胃に負担をかけてしまいます。
子どもの発達段階に合わせ、ちょうどいい固さの食べ物を与えることが大切です。
あまり柔らかいものばかり与えていると、流し込むように食べてしまうようになってしまいます。

味覚の発達に役立つ

よく噛むという行為は、教育の面からもとても好ましいと言えます。
ゆっくりと食べ物を噛んで味わえば、その食べ物の味がよくわかります。

食べ物独自の味を知ることで、味覚が発達するのです。
小さな頃から適度に固い食べ物を与えることで、味覚に関する能力を高めさせることが可能です。

また知育という観点からも、よく噛むという行為は役に立ちます。
噛むとことによって脳に刺激を与え、脳細胞の働きを活性化させてくれます。

脳の働きがしっかりすることで、勉強や運動など様々な活動に関していい影響を与えてくれるのです。
お子さんの教育という点でも、噛む機会を無理なく与えることはとても重要だと言えます。

健康面でもメリットがある

よく噛んで食べるという行為によって、食べすぎを防ぐ効果が実感できます。
しっかりと歯を使って噛むことで、脳にある満腹中枢がしっかりと働きます。

食べすぎる前に満腹感が得られるので、過食を防止することが可能です。
また噛むことで、唾液がより多く分泌されるようになります。
唾液には抗菌効果があるので、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

よく噛むことで、消化器である胃腸への負担を軽減させることができます。
胃腸が弱い子に対しては、消化器に負担がかからないような食生活の指導をする必要があります。
毎回の食事でよく噛むようにすれば、胃腸に優しい食事を自分で行うようになることでしょう。

固めの野菜を与えると健康に役立つ

小さな頃から固いものを食べさせることは、健康面でもいい影響を与えることができます。
ただ気を付けたいこととして、固いものであれば何でもいいわけではなく、健康に役立つ食品を選ぶことが挙げられます。

幼児期であれば、するめのような固すぎるものではなく、ゴボウやレンコンといった野菜を与えるといいでしょう。
ゴボウやレンコンには食物繊維が豊富に含まれており、大腸の調子を整える働きがあります。
便秘の要望にもなりますし、過食を予防することもできます。